今回は、細かいけど大事な役割を果たす部材についてご紹介していきます。
工事の進行がややゆっくりでしたので、進捗に加え秋葉工務店の採用する一部の部材の役割をご説明します。
こちらは軒天と言って、突き出した屋根の裏部分になり、写真はその下地になります。この下地にケイカル版やセメント板、ベニヤ板や合板などが張られます。化粧垂木が表しになっている日本家屋・軒ゼロのお家を除き、皆さんのお家も外から見上げると軒天が見えるかと思います。軒天は大事な役割を果たしていて、雨水の吹込みや外壁及びバルコニーの劣化を防ぐ役割もあります。また、不燃材を用いた軒天は、ご自宅や隣家から火の手が上がった際に屋根が焼け落ちてしまうのを防ぎます。
バルコニーに取り付けられた部材は、通気スリッターと言って通気経路を確保し、内部で結露が起こる可能性を防止する通気経路確保材です。閉鎖空間から外気へ湿気や熱を逃がすことで腐食から守ります。
3104の家は、バルコニーのある正面部分のみ左官仕上げとなり、その他の面はガルバリウム鋼板仕上げになります。透湿防水シートの上に打ち付けられた胴縁と呼ばれる外壁下地が通気を確保し、これに外壁材が施工されます。正面は縦に取り付けられた胴縁にラス網という左官下地の網が施工され、その上にモルタル・仕上げ材が施工されます。横に取り付けられた胴縁には、縦貼りのガルバが施工されます。横方向に取り付けられた下地は通気が取りづらいため、下写真のような穴の開いた胴縁を使います。これにより空気の流れをスムーズにして結露やカビの発生を防止し、お家の耐久力を向上させています。
前回施工中の様子をお届けした浴室も施工が完了しました。
少し難しい内容の解説になってしまいましたが、楽しんで頂けましたでしょうか?
次週は変化を楽しんでいただけるような情報をお届けできればなと思います。
それではまた!
Comments