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屋根構造の基礎編

更新日:2023年3月5日

建築用語や部位の名称の中には、聞いた事はあっても実際にどの部分を指すのか?その効果は?などわからない部分が出てくることがあると思います。このブログでは、それらをを少し解説したいととおもいます。

※地域によっては方言があったり、全く違う言い方だったりもしますが、このブログは千葉県民がお送りしておりますので、強めの方言などはあまりないと思います。


●軒(のき)

屋根の外壁より持ち出された部分のことで、流れ方向(雨が流れる側)に持ち出された部分を指します。流れ(雨が流れる側)に直角方向に持ち出された部分をケラバといって区別しますが、広義にはケラバを含む事もあったり、地域によっては下屋を軒と呼ぶ習慣もあるようです。

軒とケラバ

軒の重要な役割は?外壁や開口部を雨風や直射日光からまもることです。外壁より突き出た屋根の下面を軒裏、屋根の構造材(中の部材)が隠れるように張った仕上げ材を軒天井と呼びます。

軒部分の注意点として、風の問題があります。



軒先から吹き上げる風によって屋根面に負圧(建物の外部に向かって吸い上げる力)が働き、特に軒周辺の負圧が高くなります。このため、軒先部分の屋根材はこの負圧によって悲惨しないように下地に十分緊結する必要があります。立平葺きなどの金属屋根の軒先部では屋根葺き材の先端を折り曲げ、唐草と呼ばれる補強材をつかみこんで固定する構法が一般的ですが、経年した屋根では、毛細管現象で入り込んだ雨水によってつかみ混み部分の金属板や下地木材が腐食、劣化し、緊結耐力が不十分になって台風時などに持ち上がった隙間から風が入り込み、屋根全面の屋根材の悲惨につながった事例が数多く報告されています。耐久性のある部材を用い、適切なメンテナンスを行うとともに、毛細管現象による浸水を起こさないディティールの工夫が必要です。


切妻屋根や片流れ屋根で、流れ方向と直角の方向に外壁から持ち出された屋根部分。そば軒とも呼ばれます。軒と同様にケラバの出を十分とることは、外壁の雨漏りと劣化防止に重要です。海外では、写真のようなケラバの出がない外観の住宅をよく見かけます。

この屋根形状には、外壁がレンガ造で、比較的雨がかりしても問題が無い事。屋根を支える骨組みが流れ方向に傾斜した部分だけで構成される「たるき小屋」であることが背景にあります。


日本の住宅で標準的に採用されている小屋組には、流れと直交方向の構造材、母屋が使われますが、ケラバの出を大きくとる工夫ともいえるそうです。

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