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外壁の出隅と入隅の基礎と屋根の部材について

こんにちは。(株)秋葉工務店 秋葉智です。

今回は外壁の出隅と入隅の基礎・屋根の部材のポイントについてお話します。


●出隅・入隅

建物平面の外側(出(で)隅(すみ))、内側(入(いり)隅(すみ))に向いたコーナー部。出隅と入隅は、どちらもトラブルの多い場所です。位置的な特性として、出隅は雨がかりが多く、入隅は日陰になりやすくて通風が悪くなります。壁の中の通気が十分確保できず、劣化しやすいというのも特徴です。


入隅は出隅ほど濡れやすいことはありませんが、基本的には壁と壁がぶつかるところなので、納まりが複雑になります。また、壁の中の換気や通気が悪くなりやすい場所でもありません。

入隅部は下地胴縁や片ハットジョイナーなどが非常に近い位置に重なるため、通気がうまくとれず、躯体木部が腐りやすくなります。また、日陰になると相対湿度が上がりやすく、そのため温度が低くなると結露が起こります。


南側なら方位が270度まで日光が当たりますが、

北側は90度以内の日光しか当たらない計算になります。このため、特に北東の角を切り欠いたような入隅では、一日中ほとんど日光が当りません。バルコニーは手すり壁やパラペットの出隅、入隅も環境が悪くなりがちです。笠木の継ぎ目の部分からも水が入りやすいです。ですので、秋葉工務店ではバルコニーの手摺に通気部材を採用しています。そして、笠木下には防水テープを張り、鞍掛シートを採用しています。

 

●瓦

屋根にうろこ状に葺く平板または波板形状の小片厚板。通常、粘度を原料として成形、焼成した粘土瓦を指します。その他にセメントモルタルを高圧成型したPCかわら、歴史的には石を加工した石瓦などもあります。以下、粘土瓦について述べます。

粘土瓦は、千年以上の歴史がある建築材料で、かつては日本の各地で、その地域で消費される、それぞれ特色のある瓦(地瓦)が生産されていましたが、現在では主産地が愛知(三州瓦)、島根(石州瓦)、兵庫(淡路瓦)に集約されています。

材質的には陶器に分類され、焼成方法により、いぶし瓦、釉(ゆう)薬瓦、無釉瓦に区分されます。住宅屋根に用いられる瓦の形状は、JISA5208「粘土かわら」で規定している、J形、S形、F形の3種があります。J形は江戸時代から伝わる伝統的な形で和瓦とも呼ばれます。

S型はスパニッシュ瓦を模したものです。F形は平板状の瓦ですが、メーカーがそれぞれ独自の形状の瓦を製造しており、浅い溝や波がついた形状もあります。

写真2 粘土瓦の形状

 (国装研資料弟975号より)




平部に導く様がわらの他に、軒、けらば、棟などに葺く役瓦があり、特にJ形では多くの役瓦が用いられます。寸法は瓦の形状、産地により異なり、1坪当たりの葺き枚数は40から60程度です。特にJ形の寸法には多くの種類がありますが、1坪当たりの葺き枚数が53枚の53判が主流になっています。厚さはいずれも15mm程度です。

粘土瓦の特長は屋根材の中でも特に耐久性に優れることです。これは奈良元興寺(創建6世紀末)本堂の屋根瓦の一部に、現在でも飛鳥時代の古瓦が使われていることから知ることができます。民家の屋根でも100年以上前の瓦が使われている例は珍しくありません。


目に見えるデザインも大切ですが、私たちが本当にこだわっているのは、「入隅の通気」や「笠木下の防水シート」といった、完成したら見えなくなってしまう場所です。100年経っても現役で残る奈良瓦のように、100年先まで家族を守る家をつくりたいと考えています。

 

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